仙塩ひと・しごと図鑑

【ゲストハウス】櫻井友輔さん

塩竈市ゲストハウスみなと丸 櫻井さん

本塩釜駅から徒歩5分ほどの高台に、こんな絶景を望めるゲストハウスがあることをあなたはご存知だろうか?

塩竈市ゲストハウスみなと丸1今回話を伺ったのは、そのゲストハウスのオーナー・櫻井友輔(さくらいゆうすけ)さん。

元々塩竈育ちの櫻井さん。学生の頃は「塩釜から早く外に出たかった」とのことですが、外に出たことによって逆に塩釜の魅力を発見したそうです。

そのあたりの話もお聞きしつつ、なぜ塩釜にゲストハウスを作ったのか? 詳しい話をお聞きしてきました。


ゲストハウス「みなと丸」に向かうまでの道

 

仙塩ひと・しごと図鑑ロゴーなぜゲストハウスを始めようと思われたのですか?

2つの大きな軸がありました。

始めは学生を経て結構大きめな企業に就職し、給料もそれなりにもらいながら好きなことをしていたのですが、だんだんと縛られている感を感じるようになってきました。

社会全体としても縛られているという感じ、または生きづらさというものを感じ始めてきたのです。

自由に生きていきたい。人生を楽しんで生きていきたいと仕事をしながら思うようになりました。

もう一つは塩釜に戻りたいと思うようになりました。始めは塩釜から出たくて県外で就職したのですが、冬の帰省の時などに友達を連れていくと喜んでくれて。

そういう姿を見ることを通して住んでいた時には見えていなかった地元の魅力にだんだんと気づいてくるようになりました。

でもいい所はあるのに、あまり盛り上がっていないなと感じ始めて、塩釜に戻って何かやりたいなと思うようになってきたのです。

そういう風に考え始めていた時、体調を崩してしまい仕事を休職せざるをえなくなってしまいました。そこで一度こちらに帰ってきたのですが、その時に縁がありゲストハウスで働かせてもらうことになったのです。

その時に、ゲストハウスだったら自分が考えていることが全部できそうだと思ったのがきっかけです。

みなと丸 櫻井さん

ー塩釜の魅力は一度外に行ったからこそ分かった?

中にいるだけだと魅力に気づかないなと思いました。

市場(仲卸市場)に海鮮丼ってあるじゃないですか? あれも帰省で帰ってきて始めてやってみたんですよ。

ゲストさんなどを市場に連れていくと、入った時点でテーマパークに入ったような感じになります。

土日とかにぎわっている時期に行くので余計にそうだと思うのですが、にぎわいや生の魚がごろごろしている所を見たことがない人が多いので、すごく喜んでくれます。食材を選ぶ時点でワクワクします。

塩釜 みなと丸 海鮮丼

 

ーそういうのも良い思い出ですね。住んでいる塩釜の人にとったら当たり前でも、外から来る人にとって見たら市場は魅力がある場所なんですね。

海外から来た人も、それを目的で来る人がいました。

どこか目的があるの? と聞いたら、「 fish market にも行こうと思ってるんだ」と言い、新鮮な魚介類が食べられるという情報を仕入れている海外のゲストさんもいました。

 

ーゲストハウスと一般のホテルとの違いってどういうところなのですか?

宿泊客同士や、宿泊客と宿側との距離感が近いところだと思います。

地元の人にも気軽に訪れてもらい、宿泊してくれているゲストさんが地元の人とも交流できるような場所になっていけたらいいなと思っています。

 

ー人と人が近くなる環境があるのがゲストハウスなんですね。

そうですね。

 

ーゲストハウスはどういう人にとっておススメなのですか?

カップルやグループでもオススメですが、特に一人旅が好きな方や一人旅をしてみたいという方にオススメだと思います。

ホテルに泊まって一人で観光して終わりだと、どこか味気ない部分も出てきてしまうような気がします。

でもゲストハウスでは、その日たまたま出会った人と意気投合して翌日一緒に観光してしまうなど、思ってもみなかった経験ができます。

そしてその出会いが一生の友人との出会いになったり、自分の人生にとっても大きなプラスになる可能性をもっています。

なのでこの先の人生を考えているなんていう人にも良い場所だと思います。

塩釜 みなと丸 海外のゲスト

ー実際にゲストハウスにいる時にそのように感じられた瞬間ってありますか?

ゲストハウスで仕事をしていると、いろいろなお客さんと話しをすることができます。

そうすると、国内外問わず目的も仕事も違う、今までもこれからも普通の人生を歩んでいたら交わらないような人と、これからも一生行かないだろうなと思うような国の人と触れ合うことができるんです。

それを毎日繰り返していたら、それまで繰り返していた悩みとか、内に入りこんじゃうような考え方とかに対して、時間がもったいないな、そんなこと気にしなくていいんだな、自分は自分で人は人で良いんだなという感覚を得られたことが自分にとって刺激になったと思います。

 

ーゲストハウスでスタッフするのも良さそうですね。

スタッフしてみると、今度は自分が迎える側になるのでそれこそ人生に刺激をもらえると思います。

そういう経験をしたからこそ、自分でゲストハウスをつくろうという気になりました。

 

ースタッフはみなと丸さんでも募集されているのですか?

一応、募集はしています。

でも、一度泊まってみて雰囲気を知ってからでないとスタッフしてみようと思ってもらうのは難しいかなと思うので、来てくれたゲストさんで興味ありそうな人がいればスカウトしていきたいです。

みなと丸 櫻井さん

ー他のゲストハウスと比べて、みなと丸の良さはどういうところですか?

ゲストハウスはそれぞれがそれぞれの特徴をもった場所なので、他と比べてどうこうと考えたことはないのですが、みなと丸の特徴はというと、初めて来たような気がしないくらい打ち解けるまで早いところじゃないかなと思っています。

というのは、宿側の僕が積極的にゲストさんに絡みに行くので、緊張したりする時間を与えないと思います。笑

塩釜 みなと丸5

 

ー入っていくのは櫻井さんのスタイル?

スタイルというより、ただ単純に僕が人と話すの好きなんですよね。

その人が何を考えて、何をしていて、どこに向かって歩いているのかなどとても興味あります。

でも話したくなさそうな人に無理やり話しかけたりはしません。

一人一人とできるだけ向き合って、その人に応じた関わり方をしたいと思っています。

みなと丸 櫻井さん

ー思い出のあるエピソードはありますか?

6 人グループで遊びに来てくれた若い男女がいて、こちらとも良くコミュニケーションをとってくれ、修学旅行にきているような雰囲気で楽しそうでした。

なので僕も他のゲストさんも混ぜてもらい、みんなでお酒飲んだり市場に行ったり楽しい時間を過ごさせてもらいました。

とても楽しんでくれたようで、目をキラキラさせていたのが強く印象に残っています。

塩釜 みなと丸4

 

ーゲストハウス みなと丸って、一言で言うと?

一言で言うと、「いつも仲間がいる旅の宿」です。

ここに来た時、周りの人は初めて会う人がほとんどだと思いますが、なんか気付くと初めて会ったような気がしないくらい仲良くなっているというのが理想ですね。

そもそも人間みな仲間だから、初めて会うとか関係なく楽しいこと一緒にしようよっていう空気が定着していってくれたら嬉しいなと思います。

みなと丸 櫻井さん

ー他の地域ではなくて、塩釜でゲストハウスをする魅力って何ですか?

塩釜は観光×交流が楽しめるコンテンツを色々と持っている場所だと思います。

一人でももちろんですが、何人かでいくとより楽しめるような場所がたくさんあるので、一人旅で来た人同士が一緒になって塩釜を味わってもらうような場面をたくさん見たいです。

また、これまで遊びに来てくれているゲストさんは塩釜のことを良く知らないという人が多いです。

そういう人たちに色々とオススメを紹介して体験してもらうと、皆さん楽しんで、喜んで帰って行ってくれます。

そうやってまだ味わったことのない体験をさせてあげられるのも、塩釜でゲストハウスをする楽しみではないでしょうか。

塩竈市ゲストハウスみなと丸2

 

まとめ

紙面ではあまり触れていないが、ゲストハウスをオープンされる前まで色々な困難があったという。そういうことを乗り越えて、オープンまでたどり着いた。

取材をしながらお話を聞く中で、自分のゲストハウスだけではなく、塩釜に対する愛を言葉の端々から感じることができ、それがゆえに地元の人にも愛されるゲストハウスになっていくのではないかと感じられた。

塩釜を盛り上げていく為にまずは「ここ(みなと丸)を目的に来てくれる人を増やしたい」と語り、その為に考えていることを色々と教えてくれた櫻井さん。

みなと丸に多くの人が泊まりに来ることで、塩釜が好きな人が増える。そういう確信を得ることができた取材だった。

外の方ばかりではなく、塩釜市民にもぜひ気軽に訪れてみてもらいたい。

(執筆:鈴木)

ひと:櫻井友輔さん
しごと:しおがまゲストハウス みなと丸
ところ:〒985-0003 宮城県塩竈市北浜2-6-11
サイト:ホームページ Facebookページ